興奮のチャガルチ魚市場(2)
 




 チャガルチ市場の喧噪の中を歩き回って、そろそろお昼時でお腹が空いてきましたが、客引きのアジュンマ達に圧倒されて、店を選ぼうという気力が出ません。ここでは、露店で魚を買ってビルの上に上がってその露店と契約してもらっている店で調理してもらうとか、露店商が屋台(ポギマンチャ)を兼ねているところとか色々です。どこを選んでも、生きているのをその場でさばいてくれます。料金もほぼ一緒のようです。

 そんなわけで、比較的人通りが少なくなった外れのところで、店を決めて飛び込みました。ここは屋台式になっていて、お店の中は一番下の写真のような感じです。

 まず頼んだのが、生きたテナガダコとナマコの刺身です。タコは生ナクチ(サンナクチ)と呼ばれている料理で、タコが生きていてうにょうにょと動き回り、元気がいいのは上の写真のように皿から逃亡を図ろうとします。これをはがそうとしても、吸盤で皿に吸い付いて大変ですが、なんとかひっぺがして、ゴマ油と塩をつけていただきます。このゴマ油がミソで、油をよくからませておかないと、口の中に入れた後もひっついて、へたすると窒息します。生ナクチはソウルで何回か食べたことがあり、また実は徳島名物でもあるのですが、ここのタコの生きの良さは格別でした。

 ナマコは、内臓の取り方も適当で豪快ぶつ切り!という感じです。こちらも本当に新鮮で美味でした。スダチが欲しかったですが...関西で珍重される赤ナマコ(キンコ)ではなく、青ナマコでした。(個人的には赤ナマコが青よりも格別おいしいと思っていませんので、青で満足でした。)

 ナマコと生ナクチにビールで、これだけで既にお腹が一杯になったところに、メウンタン用に頼んだヒラメの刺身がどーーーーんと出てきます。ヒラメは今まで生きていたのをすぐ締めて食べてもあまりおいしくないと思うのですが、予想通り大味でした。食べても食べても無くならないのには閉口しました。韓国式の刺身(センソンフェ)の食べ方は、サムジャンつけて、サンチュで巻いて、というあのカルビ方式です。生ニンニクのスライスが薬味としては意外とグッド。ワサビもありますが、韓国ではほとんど粉ワサビ。日本式で食べたかったら、日本の醤油のパックと、チューブ入り生ワサビを持っていきましょう。

 最後にトドメのメウンタンが出ておしまいですが、これもあまりダシが利いてない感じで大雑把。ビール入れて全部で料金は35,000ウォン。結構割高ですが、一人で来るのがいけないので、3人で来ても十分な量があり、それなら一人14,000ウォンぐらいになります。
 
 


 
 



 
 

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