素晴らしきKPOPSの世界2(「よい子の韓国歌謡曲2」)



 
 
 
 
 

 韓国でまたCDをたくさん仕入れてきました(2000年2月17-20日)。今回は鍾路のタワーレコードなどに行きました。レートが前回よりは悪くなっているにしても、日本で買うのの半額以下(大体11,000ウォン)で買えるので、買いでがあります。



スペースA v.s. コヨーテ

 今回の双璧は、このスペースAとコヨーテ。
 スペースAは女性2人、男性2人のグループです。一応テクノ扱いになっているみたいですが、イジョンヒョンみたいにテクノテクノしていなくて、味付け程度なところが聞きやすさにつながっているみたいです。日本で売ってもチャートの上位に十分行くと思います。

 コヨーテは、女性1人に男性2人のドリカム構成。CDのジャケットを見る限り、女性の外見は10人並み、男性1人はSMAP草なぎ君によく似た3枚目系、もう一人はどこにでもいそうなオッパ(お兄ちゃん)。これで歌と踊りが下手だったら何の価値もありませんが、「それだけは自信をもってお見せできます」の体育会系。70年代〜80年代のディスコサウンドをベースに、ボーカルのネーチャンが、「1曲完全燃焼」で絶叫しまくります。ロッテマリーンズ(日本)の応援歌にも採用されているみたいです。



Turbo

 KPOPS情報でお世話になっているなばさんの「TRUBO CLUB」はこのTurboの日本公式ファンページです。韓国では、インターネットが爆発的ブレイク中で、インターネットゲーム喫茶(PC房)には、泊まり込みでゲームする人がいるそうで、地下鉄に乗ってもインターネットのサービスの広告がたくさん目につきます。Turboの新作の「e-m@il my heart」は、そんなネットワークの世界をあざとくかつ巧みに取り入れています。「cyber lover」はいわゆるネット恋愛をネタにしたもので、そのまんまのベタな歌詞ですが、日本でもまだここまでやった曲はないのを考えるとすごいですね。また、韓国でもDDR(Dance Dance Revolution)が大ブームで、そこら中で見かけましたが、そのものずばり「d.d.r」という曲もあります。(Double Date Revolutionだそうですが...。ちなみに曲調がスペースAの曲にそっくり。)
 なばさんのページに、「Turboのファンは、チョソンモをライバル視している(その逆はそうではない)」とありました。実際に聞いてみると、確かにボーカルの声質がチョソンモによく似ていますね...



チョ・ソンモ2.5集 v.s. ユー・スンジュン4集

 宇多田ヒカル兄ちゃんこと、チョ・ソンモの2.5集「classic」が出ていました。小数点付きのアルバムは、次のアルバムまで軽くつなぐものとして出されるものです。全体に「これは」という曲はありませんが、アカペラ風からフィドル風のコミカルタッチ、はてはボサノバまで、チョ・ソンモの芸域の広さをとことん聞かせてくれます。なお、Korean Fanという雑誌に、チョ・ソンモの最新MVの内容が紹介されていましたが、なんとチョウ・ユンファばりの香港黒社会(香港マフィア)もの。恋人の指を詰めさせるシーンで有名になったみたいです。

 ユー・スンジュンの第4集は、12月に出たので、クリスマスアルバム+新ミレニアム記念版の感じで、クリスマス・キャロルなども入っています。こちらも肩の力が抜けた感じで、 看板曲の「戀歌(ヨンガ)」も軽やかでいい感じです。MEMORYは、どこかで聞いたメロディだと思ったら、「ニューヨークシティセレナーデ」のHiphopカバー版です。(この国はなんでもHiphop化
してしまいます。ロボットアニメの主題歌ですらHiphopがありますから...)



ヤンパ3.5集 A Letter from Berkeley v.s. オム・ジョンファ ベストアルバム

 個人的には一番気に入っているヤンパ。この度、韓国内での音楽活動が認められて、バークレー音楽院に学費免除で留学が決定したということで、これが記念アルバムです。全体に素直に喜んでいる様子がうかがえて、とってもほほえましく好感が持てます。ヤンパなら世界で活躍できるんじゃないかと、期待しています。

 オム・ジョンファは、前回紹介しませんでしたが、「韓国のマドンナ」と呼ばれている女性No.1歌手です。年齢的に既に「お局様」モードに移行中で、外見的には宝塚系です。個人的には好きではありませんが、それでも歌唱力はさすがに安定しています。



Position v.s. Sky

 Positionの「Blue day」は浜田省吾のカバーです。何でも韓国で日本の曲の正式カバーはこれが初めてだということです。この後、来生たかおの「Good Bye Day」なども他の歌手によってカバーされています。「正式な」のが初めて、だということで、「無許可の」カバーはこれまでも数限りなくあったようです。(日本と韓国では、まだ音楽著作権に関する相互協定が韓国側の事情で未サイン状態だそうです。)全体に、とってもアコースチックで、Dance曲、Hiphop、テクノに飽きた人が支持しているのは、チョ・ソンモと同じでしょうか。

 Skyは、特別編成グループということで、有名俳優などが参加しているようです。代表曲の「ヨンウォン(永遠)」は、堀内孝雄の「サライ」みたいで、「さくら〜ふぶ〜きの〜」と歌いたくなります。
 
 

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